妻が襲われている

先週まであんなに求めてきた妻からのお誘いが、今週に入って、プッツリと途切れている。

何故だ?
どうしたんだ?

俺の仕事が遅かったり、睡魔に襲われたりとタイミングを逃していることも一因ではあるが。
セックスレスが解消され、夜の営みが、特別なことから普段に変わり始めていたから、それが途切れると、またレス期間に入ったのではないかと少し不安になる。

昨日も俺の帰りが遅かったが、布団に入ったのはタイミング的には悪い時間ではなかったはずだ。
風呂上がりの妻を待ち、妻より少し遅れた時間を見計らってベッドへ向かう。

なぜだ?
ベストのタイミングなはずだ。

でも、妻は俺に背中を向け眠りについたまま。
俺に構うこともなかった。

「おかしい」

今朝、目覚ましがわりに妻の体に手を伸ばす。
軟らかな乳房を優しくなでながら、ゆっくりをとマッサージするように包み込む。

「ん?」

いつもならもう吐息が漏れてくるはずなのに、妻は全く感じていない様子だ。
そのまま右手を体のラインに沿わせて下へと移動させ、下着の上から感じる部分に指を這わせる。

「んん?」

やっぱり、何の反応も返ってこない。

「どうした?」

と言う俺の問いかけに、

「ごめんなさい、いま、その気にならない」

申し訳なさそうに呟く妻。

「花粉症が辛くて」
「触られても、あまり感じない」

「その気にもならないよ」




そう妻は最近、毎日花粉症に襲われ犯され続けていたのだ。
そうなのか。
くそー、花粉のやつめー。
俺の妻を勝手に襲いやがって!

うな垂れる俺の頭をよしよししながら、

「ごめんなさい、花粉症がおさまるまで相手は無理かも」

と、鼻をすすりながら俺に謝っていた。

まあ、花粉症なら仕方ないけど。
それを機会にまたセックスレスに陥らないかが大きな不安だ。

もしかすると、花粉症から互いにその気がなくなってしまい、それが原因でセックスレスに陥る夫婦も世の中には少なくないのかも知れない。

花粉症。

恐るべし。

個人の鼻炎症状だけではなく、夫婦の関係性にまで影響を与えるとは。

もし花粉症により間接的にでも夫婦関係が崩れていくことが事実として発生しているのなら、その関係性をデータ的に証明できれば、花粉症予防はセックスレス予防にもつながるということがいえるだろう。

誰かこの仮説を証明してみてはいかがだろうか。

というか、レスになるかどうかはさて置き、確実にしばらくは欲求不満との戦いだ。
早く妻の花粉症が治まることを願う日々が始まる。

スポンサー

シェアする

フォローする